カビを考える
コラム

カビを考える①|カビって何だろう。

カビについて考えるシリーズ「カビを考える」。
第1回目。まずは、「そもそもカビって何だろう」と題して、
カビとはいったいどういうもので、
どういう環境下に多く発生してしまうのか、ご紹介します。
ご存知のことも多いと思いますが、一緒におさらいをしてみましょう。

カビという“生き物”

カビは微生物の一種で「真菌」という種類に分類される「糸状菌」です。
私たちがよく食べている「キノコ」や、パンやお酒を作るのに欠かせない「酵母」も、同じ「真菌」の仲間に分類されています。

真菌イメージ
酵母やキノコも真菌の仲間です。

カビの種類は数万種類と大変に多く、毎年新しい種類のカビが発見され続けています。
小さくて目に見えないうちは気にしていないものですが、私たちの家のいたるところ、もちろん人間の体にも多く存在しています。
空気中に漂っては、栄養になるものにくっつき、条件が揃うと根っこのような「菌糸」を伸ばしてどんどん成長していきます。
目に見えるくらいのカビの集合体になったときに、私たちはゾっとするわけです。

カビは、
●温度
●酸素
●栄養
●湿度

の4つの条件が揃うと、繁殖しやすくなります。

カビが繁殖しやすい4つの条件

温度

カビは高温で死滅します

仮に家の中を超高温にすればカビは生きられませんが、人も生きられません

カビは20〜30度で最も活発に繁殖します。

また、低温環境でも平気で生きている種類もあるために、冷蔵庫や冷凍庫の中でも油断はできません。驚くことに、氷にもカビが生えます。(保存状態によっては、冷凍庫内の古い氷には要注意ということになりますね)

冷たい温度には耐えるカビですが、
高い温度には弱いようで、お風呂場などに生えるクロカビは60度のお湯で死滅させることができます。

酸素

カビは真空状態では生きられない

家の中を真空状態にすればカビは生きられませんが、人も生きられません

カビは、酸素を吸収して生きています。息ができないと死んでしまうのは人間と同じのようです。

栄養

カビの栄養分にならないために完全に無になるしかない

何も無ければカビの栄養源も無くなりますが、人が生きている以上そういうわけにはいきません

カビは食べ物だけでなく、埃、人の皮膚や髪の毛やアカ、プラスチックや金属などにもくっついて菌糸を伸ばします。航空機のジェット燃料タンクに穴を開けたというカビもあるようです。
身近なありとあらゆるものが、カビの栄養源になっているということです。

湿度

換気をして湿気を外へ追い出しましょう

換気をして、湿気を外へ出すことは重要です。

カビは湿度60%以上で活発に繁殖します。
お風呂場や、大きな家具の裏側、エアコンの内部など湿気のたまりやすいところにカビが生えやすいのはこのためです。

結露や水気を拭き取ったり、換気をすることで湿度をある程度コントロールすることはできますので、普段から気をつけることが大切です。

カビは何でも食べるジメジメ好きのタフな“生き物”

いかがでしたでしょうか。今回は、
温度酸素栄養湿度、これらの条件が揃ってしまうとカビが繁殖しやすくなってしまうことがわかりました。
カビのことを知れば、適切な対策を考えることもできます。

これから梅雨の時期がやってきます。
冬の間は空気が乾燥しているのでそれほど気にしていませんでしたが、
実は暖房によって室内外の温度差が生まれ、気がつかないうちに小さなカビが発生していることも。
浴室やエアコン内部など、これから梅雨時期に入る前の今のうちからチェックして対策をすることで、これからの季節が少しヨクナルかもしれません。

次回は「実は名前がかっこいい?カビの種類のいろいろ」について考えます。
お楽しみに。