叱ると怒るの違いを知って上手に叱ろう|ライブウェルコラム
コラム

あなたは叱る派?怒る派?上手に叱る6つのコツとは?

突然ですが、最近叱られたことはありますか?

親に叱られる、友達や仲間に叱られる、先生に叱られる、上司に叱られる、
行きつけのスナックのママに叱られる…などなど、
私たちは色々な場面で他人に叱られているのではないかと思います。

そのうちに、
自分の立ち位置が変わる事で、今度は叱る側になるということも読者の皆さんはご経験があるのではないでしょうか。
例えば、仕事でチームのリーダーになって部下ができたとか、
子供が生まれて親になったとか。

「よ〜し、今まで散々叱られて来たんだ、これを機に、これからは思う存分に叱りまくってやるぞー!」
…なんて方は少ないと思いますが(笑)
叱った相手が萎縮してしまったり、いくら叱ってもぜんぜん聞いてない・変わらない、そんなことをやっていたら相手に嫌われてどうしようもなくなっちゃった…、
叱るって意外と、テクニックが必要なのかもしれません。

そこで今回は、最近「叱る」をテーマにしたビジネスセミナーに参加した際に、改めて「なるほどー」と思った、
「上手な叱り方」。仕事はもちろんですが、子育てにも応用が効く叱り方のコツをご紹介します。

「叱る」を考えていく中で見えてくるのは、
やっぱり相手とのコミュニケーションって大事。そんなところに行き着くお話です。

そもそも叱るって何だっけ?

叱ってます?怒ってます?

まずは、叱られる側でちょっとイメージしてみてください。

「叱られて」ますか?それとも「怒られて」ますか?
「叱る」と「怒る」それぞれの言葉にどんな印象を持ちますか?

そもそも叱るってどういうこと

「叱る」という言葉を、広辞苑でひいてみると
「(目下の者に対して)声をあらだてて欠点をとがめる。」とありました。

対して、「怒る(おこる)」には、
「いかる。腹を立てる。」という意味が含まれてくるようです。

叱るときに、ただ感情に任せて相手をガーーー!っと怒鳴りつけたりするのは、「怒る」っていうことになりそうですね。
これでは相手に嫌な感情を持たれるだけです。

叱る側の読者のみなさま、いかがですか?怒っちゃってませんか?

何で叱るんだっけ…?

叱る目的は、「相手自身に間違った言動を間違っていると認識させて。自省を促し、行動を変革してもらうため」。
叱り言葉をきっかけに、「相手自身」が自分の問題点に気がつき、自主的に改善の努力をするように仕向けなければいけない。その点を実現できてこそ、叱る効果があったと言える。

【引用・出典】株式会社FCEトレーニング・カンパニー|チームマネジメント術-叱る-資料

つまり、叱る人は、叱る相手に
「あ、自分のここが間違ってました」と認識してもらったうえで、「これじゃダメだ!」と自分で反省し、「ヨクナルように改善しよう!」と行動を変えてもらうまで確認ができてようやく、叱った効果があったことになるんですね。なるほど。

相手に対して問題を改善して、より良くなってほしい、という期待がこもっているからこそ「叱る」んですね。

…どうでしょう?
叱る読者のみなさまは、そういう気持ちで叱っていますか?
叱られる読者のみなさまは、そういうことですので、
意外と叱られるのも悪くない…かも?でしょうか。

いつ叱るんだっけ…?

これの答えはズバリ、タイムリーに叱る。
何ヶ月も前のことを急に言われても、
相手にしたら「何で今それを…?」と思ったり、
「そもそも、僕そんなことしましたっけ?」となってしまいます。
相手に「間違っている」という認識がなければ、改善しようという気持ちも起こりません。
鉄は熱いうちに打て。ということです。

ただ、いくらタイムリーにと言っても、
お客様との商談中にいきなり部下を叱ったり、
第三者の前で叱ったりするのは、
叱る相手にも、そこに居合わせる周りの人にもあまり気持ちのいいことではないですね。

たまに店長がお客様の前で店員を怒鳴り散らしているお店にあたることがありますが…人前でそんなに言わんでも…と思う事があります。
叱りにも、T・P・Oが肝心なんですね。

上手に叱る6つのコツをご紹介

上手な叱り方6つのポイント

❶まずは自分を省みた上で叱ろう!

叱るときは、「相手が悪いと決めつけないで、自分をチェックする」ことが大切。

例えば、以前叱ったのと同じような内容でまたミスをした相手を叱る場合、
「何度も同じようなミスするな!!ガオ〜!」
となる前に、
「前はどうやって伝えたかな」「自分の伝え方が悪かったのかなぁ」「伝わってなかったのかなぁ」と、自分のことを考えてみると、
相手に対して使う言葉も、伝え方も変わってくるはず。

期待しているからこそ、
相手に対する自分の理想と、現状の姿の間にできるギャップに、ついついイライラしてしまいがちですが、
「そういうもんだ」と思って、ちょっと一呼吸、立ち止まってみるといいですね。

❷叱る理由を明確にして叱ろう!

相手が叱られた理由を良くわかるように理由を明確にして叱る。即ち、「腑に落ちる」ように叱る。

【引用・出典】株式会社FCEトレーニング・カンパニー|チームマネジメント術-叱る-資料

最初に書きましたが、「叱る」目的が「相手に間違いを認識してもらって、改善に向かわせる」ことだとすれば、
どこが間違っていて、何で叱られているのか、しっかり理解してもらわなくてはいけません。
理由もわからず叱られて「なんだよ!」と思った経験はありませんか?

叱る方は、その時の感情で声を荒げたり、「叱られてる理由、わかるだろ!」と説明を省略したりしないことが、
上手な叱り方の基本のようです。

相手の理解度に合わせて、伝え方を工夫する必要がありそうですね。

❸小さいことでも叱ろう!

相手の悪い癖をただす事ができるように小さな事でも叱る。

【引用・出典】株式会社FCEトレーニング・カンパニー|チームマネジメント術-叱る-資料

「あの人は、いっつも小言ばっかり…」と思われるんじゃないか…
相手との関係が悪くなるんじゃないか…と思うかもしれませんが、
遅刻のクセが直らないとか、身だしなみがだらしない、ゴミが散らかっているなど小さいことでもしっかり叱るのが実は大事

この小さいことを正していく、ということでよく引き合いに出されるのが、
アメリカの犯罪学者ジョージ・ケリングの「割れ窓理論」です。
割れ窓理論、小さいことでも放っておくと後々大変
これは、「建物の窓が壊れているのを放置すると、誰も注意を払っていないという象徴となり、やがて他の窓もまもなく全て壊される。」というもので、
小さいことだからいいやと放置すると、それがそのうちに大きな間違いに繋がっていくという考え方です。

ある人のちょっとした遅刻ぐせを放っておくと、「あぁ遅刻していいんだ。」という雰囲気に結びつき、そのうち他の人までみんな時間にルーズになってしまったり、
簡単なルールを守らないことが、意識の低下につながり、結果大きな事故に結びついてしまったりするものです。

普段から相手のことをしっかり観察してポイントを絞り、小さな悪いクセに気づいてもらう絶好のチャンスと捉えて、相手のためにつどつど叱りましょう!

❹相手の言い分を聴きながら叱ろう!

相手が受け入れやすいようにまず相手の言い分をしっかりと聞いた上で叱る。

株式会社FCEトレーニング・カンパニー|チームマネジメント術-叱る-資料

叱られる理由は頭では理解できたけど、なんか「感情的にモヤモヤする」と思われてしまうと、
その叱り方は失敗!
相手に「なんだよ!」と思わせずに、反省をしてもらうためには、相手の言い分を聴いたうえでポイントを的確に叱るのが良さそうです。

❺一つのことだけ叱ろう!

相手が行動を着実に革新できるように、叱るテーマを1つに集中する。

【引用・出典】株式会社FCEトレーニング・カンパニー|チームマネジメント術-叱る-資料

遅刻が多いことを叱られていると思ったら、整理整頓ができないことや、提出物の期限を守らないこと、
…そういえばあの時こうだったな!…コレもアレも……と
はて、今何を叱られてたんだっけ?完全に人格否定になってるよ…。そういう経験はないですか?

叱られる方も混乱する、この「思い出し叱り」「アレもこれも叱り」は、悪い見本。

叱るポイントをちゃんと整理すると、たとえば、
遅刻が多い、提出物を期限通り提出しない相手の場合、つまりそれは時間にルーズなことをポイントにすればいいし、
様々な場面でルールを守らない相手ならば、そもそもそのルールがなぜ必要か理解してないことをポイントにすればいいわけです。

叱る方も大変ですね(笑)

❻高い期待を持って叱ろう!

相手に対してより高い期待をし、相手が発奮できるように叱る。

【引用・出典】株式会社FCEトレーニング・カンパニー|チームマネジメント術-叱る-資料

最初にも書いた通り、相手に対して問題を改善して、より良くなってほしい、という期待を込めてこそ「叱る」というもの。
誰だって放っておかれるくらいなら、
気にかけてもらったり、成長に期待されたりすれば、悪い気はしないのではないでしょうか?

普段からのコミュニケーションで良い関係性を築いていれば、
「叱られたけど、〇〇さんにはいつも気にかけてもらってるしなぁ…がんばろうかな」と、
叱られるというマイナスの感情が前面に立つのではなく、素直に耳を傾けられるようになるはずです。

普段のコミュニケーションで、相手に感謝と期待を伝えたうえで、よりヨクナル期待を込めてポイントを叱る!
叱るには、必ず高い期待を込めましょう!

なんだかんだ言って、コミュニケーションが大事です

普段からのコミュニケーション信頼関係

いかがでしたでしょうか。今回は、「叱る」についていろいろと考えてみました。

もっと良くなってもらいたいという気持ちがあるから叱るというのがポイントでしたね。

「どうも反発的な態度をとられる」「改善がみられない」「あの人怒ってばっかり…と思われている」のなら、自分の叱り方や、コミュニケーションの取り方を見つめ直してみるのもいいかもしれません。

叱られる方にしても、普段のコミュニケーションを通して相手を理解していれば、
「あ、私のことを高めたいと思うから叱ってるんだな」と思え、
叱り言葉をスムーズに受け取ることができるようになったりしませんか?

また、子育てにもこの考え方は当てはまりますね。
子供にも応用できるビジネス叱り方
子供の言動に対して感情的に怒り散らすのではなく、
それがなぜいけないことかを理解できるように、子どもがわかるようにレベルを下げて伝えてあげられたらいいですね。

…それがとても難しいことは、私も子育てをする身ですので、じゅうじゅう承知ではありますが…(笑)

叱るって難しい!

うまく気持ちを伝えたり、うまく叱ったりしながら、みなさまのコミュニティがよりヨクナルといいですね。