モノタロウで探し物をしている時に、たまたま見かけた強烈なインパクトの蛇口…。
今回は、ユニークなモノづくりを(も)されている、大阪の水栓メーカー株式会社カクダイの広報さんに、メール取材をさせていただきました。
株式会社カクダイをご存知ですか?
突然ですが!!
みなさんは株式会社カクダイをご存知ですか?
カクダイは、大阪に本社をかまえる水道の蛇口や水まわりの部品などを製造されている水栓メーカーさんです。
わたしは、
たまたまモノタロウで見つけてしまったんですが、
とにかくユニークな蛇口を(も、ですね…。)作っています。
そのユニークさはインターネット・SNSでもたびたび話題に。
今回はそんなユニークな蛇口を(も、です…。)作っている株式会社カクダイさんにお話を聞いてみたいと思います!
おもしろ水栓大集合
まずは、ユニークな水栓の数々をご紹介したいと思います。
これ、すべて実際に売られていて、蛇口としてちゃんと使えるというのが驚きです。
編集部的におもしろいなぁと思ったものをいくつかピックアップしました。
ヨクナル読者の皆さんだったら、どの蛇口がお気に入りでしょうか?
Da Reyaシリーズ 誰や!ホースの先踏んでんのん?
Da Reyaシリーズ どっか〜ん
Da Reyaシリーズ おでん鍋セット
Da Reyaシリーズ 国産バナナ
Da Reyaシリーズ 手裏剣蛇口
Da Reyaシリーズ 消化器蛇口
Da Reyaシリーズ 活字離れはよくないです
Da Reyaシリーズ 誰や!パイプ上向きにしたん?
カクダイの「Da Reya アイキャッチ水栓」シリーズ(写真提供:株式会社カクダイ)
カクダイの広報さんに聞いてみよう!
おもしろ水栓「Da Reya アイキャッチ水栓」シリーズ
なぜこのようなおもしろい水栓を(も)作っているのか、株式会社カクダイの広報さんにメールでインタビューをさせていただきました。
しかし水栓金具のデザインなどはヨーロッパが強く、
どれだけ試行錯誤を繰り返してもその技術やデザインはヨーロッパの後追いにすぎませんでした。
どうすれば「クール」だと思ってもらえるのか…。
大阪の企業であるカクダイがたどり着いた答えが…
飲食店のトイレや幼稚園などの手洗い場でこの商品を見た子どもたちが
「自分も作ってみたい」「中身はどうなっているのか」「自分ならこうしたい」と考えて、
そこから親子の会話が弾むことを願って作っています。
インターネットで少し昔の記事を読ませていただくと、「作るだけ赤字になる」とか「売れ筋になったら製造中止にする」とか不思議なこだわりが書いてあったのですが、それは今でも…?
収益が出るほどたくさん売れた時点で「一般的な蛇口=面白くない蛇口」になってしまいます。そのため一定数売れたら生産中止とし、新商品を作ります。
業績を確保するよりも、面白くしたほうが社会全体でハッピーになれる、と私たちは考えています。
わたしは、「誰や!メタボにしたん?」とか「お気持ちだけ」が好きですが、なにか一押しありますか?
Da Reyaシリーズ 誰や!メタボにしたん?(写真提供:株式会社カクダイ)
Da Reyaシリーズ お気持ちだけ(写真提供:株式会社カクダイ)
入社後、初めて実際に触った「Da Reya」シリーズの商品が「魔法の水」でした。
当初はなぜやかん蛇口などではなく「魔法の水」という商品名なのか不思議に思っていました。
Da Reyaシリーズ 魔法の水(写真提供:株式会社カクダイ)
製品カタログもおもしろい!
そんななかでも、総合カタログの表紙が期待を裏切りませんね…。
総合カタログ表紙がQU○EN?(写真提供:株式会社カクダイ)
社員でもカタログの表紙に関わる人間は少数なので、社員もカタログに関しては発刊してからのお楽しみです。
SNSなどで「これはこうじゃないのか?」と盛り上がっていただいたほうが面白いですから。
準備の段階から撮影まで終始ノリノリだったようです。
「Da Reya」シリーズは、キンダイのマグロとコラボされてますが、今後そういったコラボは増えていくのでしょうか?
Da Reyaシリーズ まぐろ蛇口って言うてるヤツ、誰や?(写真提供:株式会社カクダイ)
今、新型コロナウイルスを含む感染症対策として手洗い・うがいが重要であるとされていますが、手を洗った後に再びハンドルに触れることへの抵抗が強い人も多いかと思います。
「Da Reya」シリーズの蛇口は三角ハンドルのものが多く、このご時世では使いにくいのが現状です…。
そこで現在弊社が開発に力を入れているのがディスタンス水栓です。
コロナ禍で注目される水栓!
ディスタンス水栓
品番:710-041-D
品番:721-250-D
カクダイのディスタンス水栓(写真提供:株式会社カクダイ)
ですが、センサー水栓は
などのデメリットがあるため、センサー水栓を取付けられないという方もいると思います。
こうした中で「センサー水栓以外で感染症対策に役立つ水栓が作れないか」と考え、着目したのが昔ながらの衛生水栓です。
センサー水栓と違って
という利点もあります。
衛生水栓は、水を流すたびにハンドルを洗うことができます。(カクダイHP掲載内容をもとにヨクナル編集部が作図)
昔ながらの衛生水栓を今の時代に合った仕様やデザインに変えて開発を進めています。
具体的には色やハンドルの形状を見直したり、店舗の手洗いなどにも対応できる立形の衛生水栓を開発したりしています。
また、センサー水栓に比べると安価な衛生水栓は、学校・幼稚園など蛇口の数が多い公共施設や、時短営業などで厳しい状況が続いている飲食店にも使っていただきやすい商品になっています。
品番:710-042-PG
品番:7037
カクダイのディスタンス水栓(写真提供:株式会社カクダイ)
この商品についても教えていただけますか?
カクダイの衛生コック(写真提供:株式会社カクダイ)
手洗い後に再びハンドルを触ることに抵抗がある人も多いかと思います。
そんな中、通水時にハンドルが洗い流される昔ながらの衛生水栓が注目されています。
衛生コックは蛇口ごと取替える必要がなく、既存の万能ホーム水栓やカップリング付き水栓、泡沫横水栓の吐水口を交換するだけで衛生水栓にすることができます。なるべく安価に、メンテナンスしやすくすることで、より多くの人の感染症対策に役立てればという思いで商品開発しました。
おもしろ水栓まとめ!
いかがでしたでしょうか?おもしろ水栓こと「Da Reya アイキャッチ水栓」シリーズや、ディスタンス水栓のお話を通して、カクダイさんの柔軟な考え方や、笑いへのこだわり。水栓を通して色々な人の役に立ちたいという思いが感じられるインタビューになりました。
さいごに、
巡回型サービス「排水管高圧洗浄」で、お客様宅の水栓設備を毎日お掃除したり、時には交換なんかもやっているスマイキュアからの質問として、
『水栓メーカー様目線で、水栓設備を上手に使う方法や、水栓設備のキレイを維持する秘訣。また水栓設備・部品などの交換の目安になるポイントなど』を伺ったところ、
部品には、電池やコマパッキンなど使われてなくなっていく消耗部品と、パッキンやシャワーホースなどの摩耗劣化部品があります。
以上の点検をしていただきながら、使用年数10年を目安に買い替えを検討してください。
と教えていただきました。ぜひヨクナル読者の皆さんも参考にしてみてください。
株式会社カクダイさんについて詳細は
をご覧になってみてください。
いろいろな商品を選ぶこともできますし、水回りのDIYに関する記事なども読み応えバッチリです。
株式会社カクダイさんの今後の予定としては
への出展が予定されているそうです。
新型コロナウイルスの影響で状況が変わるかもしれないとのことですので、詳細は公式ホームページをチェックしてください。
また、SNSアカウントはそれぞれ、こちらです!
「特にTwitterは「Da Reya」シリーズのようにユニークな社員たちが日々呟いておりますので、お手すきの際にぜひご覧ください。」とメッセージを添えていただきました。
ヨクナル編集部もフォローさせていただきま〜す!
新築や、蛇口交換、今の蛇口ちょっと飽きたなぁ、もっと清潔な蛇口にしたいな、なんてときに、ちょっとヨクナル選択肢。
ぜひ楽しく快適な水栓ライフを〜!
株式会社カクダイの広報ご担当者様、お忙しい中ご協力いただきありがとうございました。