一番新しいエアコンを見に行こう!
こんにちわ。ライブウェルblogヨクナル編集部です。
いよいよ本格的な暖房シーズン目前!!
というわけで、スペシャル企画としまして、
「フーハ東京に見に行く最新エアコンのアレこれ」と題して、
東京新宿にあります、ダイキンソリューションプラザ フーハ東京にお邪魔してきました。
こちらは、ぴちょんくんでもおなじみ、
空気で答えを出す会社、ダイキン工業株式会社様の施設です。
今回は、フーハ東京へお邪魔します!
「お客様とメーカーをつなぐ場を作りたい」との思いから、
8年前にショールームとして誕生し、
現在まで様々な最新エアコン・最新技術に触れる場としてはもちろん、
各種イベントを通して楽しく空気を身近に感じることができる場としても、大人から子供まで親しまれています。
今回は、日々お客様のお宅でエアコンを扱っている、
スマイキュア エアコン分解洗浄スタッフの山下さんと見に行ってきました!
この冬オススメのエアコン活用法もご紹介します!
フーハ東京はどこにあるの?
JR線・京王線・小田急線・東京メトロ丸の内線の新宿駅
南口または西口から徒歩約7分、
大江戸線の都庁前駅A3出口からだと、徒歩約3分。
新宿NSビルの1階に、フーハ東京があります。
ダイキン工業様の…
フーハ東京!よく見るとロゴが「フゥ〜ハ」
営業時間は10:00~18:00(入館は17:30まで)で、毎週水曜日が定休日。(その他、年末年始・下記休業、ビルの休館日などあるようですので、詳しくはフーハ東京 公式サイトをご確認ください。)
入館料は無料。製品の導入を検討されている方はホームページの予約フォームからショールーム見学ツアーの申し込みも可能です。
今回は、ダイキン工業株式会社 空調営業本部の山科さんにご案内いただきました!
フーハ東京で見る最新のエアコンとは?!
まずはヒートポンプの仕組みを見学!
空調営業本部の山科さんと、スマイキュアエアコン分解洗浄スタッフの山下さん。今日はよろしくお願いいたします。
——今日はよろしくお願いします。
山科さん:よろしくお願いします。
——宇宙的なエントランスで、ワクワクします。実は、以前夏にちょっとお邪魔したことがあって、その時は、エアコンから長い布がどわーーっと、一反木綿みたいにたゆたっていたんですが…。
山科さん:夏は冷房をメインにした展示をやっていたので、冷房の気流が遠くまで届く様子をわかりやすいように展示していました。それをご覧になったんですね。
——そうでした。冷房の時期に来ました。その時にも気になっていたんですけど、この自転車みたいな展示。一人だったんで…乗らなかったんですが、これは?
これは一体?
山科さん:こちらは、エアコンが冷やしたり暖かくしたりする仕組みを体験していただく、ヒートポンプ自転車です。
——ヒートポンプ。そもそもエアコンてどういう仕組みなのかっていうお話ですね。乗ってみてもいいですか?
山科さん:もちろん。
——山下さん、乗ってもらっていいですか?
山下さん:はい。
乗ってみた。
山科さん:ゆっくり漕いでみてください。右側のハンドルは熱く、左側のハンドルは冷たくなるのがわかりますか?
山下さん:ほんとだ。こっちは熱くなってます。
熱々です。
山科さん:エアコンは「気化熱」と「凝縮熱」の仕組みを利用して冷暖房をしています。この自転車では、右側のハンドルは「凝縮熱」で熱くなり、左側のハンドルは反対に「気化熱」で冷たくなるような仕組みです
編集部注:空気と熱の性質
空気は膨張すると温度が下がり、圧縮すると温度が上がる性質があります。
熱は熱い方から冷たい方へ移動する性質があります。
暖房の仕組みをおさらいしておきましょう。室外機のコンプレッサーで「圧縮」された冷媒の熱が、室内機で取り込まれた「室内の空気」にうつります。このとき暖かい風が出てきますね。熱を失った冷媒は、室外機で「膨張」することでさらに冷やされ室外の空気よりも冷たくなります。その後、室外機で取り込んだ外の空気から熱を奪って、またコンプレッサーに戻ります。
山下さん:このハンドルのところのパイプがエアコンの冷媒が通っているパイプという事ですね。
長めに乗ってました。大人もけっこう、楽しい。
——フーハ東京は子供達も見学に来るとのことですから、これは楽しいですね。
山科さん:今体感していただいた、ヒートポンプについて3Dシアターでもっと詳しくご覧いただけます。
——入ってみても良いですか?
山科さん:もちろんです。
ヒートポンプの仕組みを3D映像で見ることができます。3Dメガネを着用!
鑑賞中。飛び出すぴちょんくん。ヒートポンプでみんなを幸せに。内容はぜひ会場で…。
5台の室外機を1台にまとめることができる、マルチエアコン
山下さん:現場でも室外機の置き場所はいろいろですので、たまにこういう風に、2台積み重なって設置してあるところがありますね。
複数の室外機を1台に。
山科さん:住宅環境によっては、室外機を置くスペースはけっこう限られてしまいますので。マルチエアコンであれば、複数のエアコンの数だけそれぞれにある室外機を、1台にまとめることができます。
——スペースが少なくて済むからいいですね。このエアコン。マルチエアコンですか?見た目カッコいいですけど、どうやって分解するか、初見だと…どうですか?
山下さん:ちょっと見てもいいですか?
山科さん:どうぞ(笑)
マルチエアコンの構造を調べます。
ちゃんと確認します。
——どうです?
山下さん:あぁ、大丈夫ですね!
——ショールームでこれやる人もなかなかいないですね(笑)
この冬リリースの最新エアコン!うるさらX!
最新エアコンがズラリ!
——こちらがこの冬の最新ラインナップですね?
山科さん:11月に発売になったばかりの、「うるさらX(エックス)」という製品です。加湿機能がついたモデルになります。
——すごい!エアコンで加湿もできるんですね?水をどこかからか入れるんですか?
山科さん:水は入れなくても大丈夫です。
山下さん:?!
山科さん:室外機の加湿ユニットが、外の空気から水分を取り込んで、配管を通して室内に送ってくれます。
室外機の加湿ユニットで、外の空気中から水分を取り出して屋内に送るのだそうです…。
——水を作っちゃうんですか…。
山下さん:室外機にこんなユニットが付いているんですね〜。現場でうるるとさららの室外機だったら、これを思い出しますね。
最新機種うるさらXをご説明いただきました。
山科さん:熱交換器をキレイに保つ機能として、夏の冷房で発生する結露水で、熱交換器の汚れを「洗う」機能というのがありますが、それだと冷房運転をしない冬はお掃除ができないですよね?
うるさらXは、さきほどご説明した加湿ユニットで作る加湿水を利用することで、冬でも熱交換器のお掃除ができるようになりました。冬も夏も、熱交換器のキレイを保つ機能です。
——おぉ…。これは…業者泣かせですね(笑)
山科さん:そこに立ってもらうとわかると思いますが、直接体に風が当たらないようになっています。
エアコンの風を人に直接当てない技術です。(画像はイメージです)
エアコンの風に関する意識調査(フーハ東京掲示資料をもとにヨクナル編集部が引用作成)
山下さん:あ、ほんとですね。胸のあたりに風が当たらないです。
山科さん:エアコンの風が嫌な方ってけっこう多いんですね。
ここはオープンスペースなのでわかりにくいかもしれないですが、奥に、快適気流を体験していただけるスペースがあります。
気流を風車で目視できます。床暖房のように、足元がとても暖かでした(画像はイメージです)
おしゃれでスッキリエアコン
——個人的にずっと気になっているエアコンが、このRisoraなんですけど、やっぱり実物かっこいいです。
山科さん:お部屋の意匠を邪魔しないので、建築デザイナーさんからも、とても人気がありますね。
——お掃除機能が付いていなくて、シンプルで薄くて、見た目かっこいい。いいですよね。…山下さん、これも…?
山下さん:あ、やってみましょうか。
無茶を言って申し訳ありません…。
スタイリッシュなエアコンRisoraもいろいろ外してみました。
山科さん:本体の色は約600色から、他にも木目調などもお好みに合わせて、選ぶことができます。
——エアコンてあんまりデザインがないと思っていたんですけど、Risoraを初めて見たときに、「あぁ、エアコンもインテリアの一つだなぁ」と思いました。発売は…去年でしたか?
山科さん:2018年3月です。
山下さん:まだ新しいですね。そのうち現場でもお掃除する機会が増えてくるかもしれないですね。
——これいいなぁ…。ちなみに山科さん、ご自宅はRisoraですか?
山科さん:(笑)いえ、Risoraじゃないですけど、DAIKINのエアコンですよ(笑)
キレイ・快適・節電なエアコン使用法をご紹介!
エアコン「キレイ」のための使い方
——いろいろと施設内をご紹介いただきありがとうございました。
実際の部屋にエアコンが付いている展示スペースもあって、家電量販店ではわからない実際の使用感が体験できますね。
冷房運転の気流は、天井にそうように進みます。体に当たりません。
寝室にはコンパクトな、うるさらmini。
——ここからは、エアコンそのものについてお聞きしたいのですが。
まず、エアコンメーカーさんがおすすめする、エアコンの使い方…などがあったら教えていただけますか。
たとえば、ずっとキレイに使うための運転方法とか…。
山科さん:お客様から聞かれたときには、こまめなフィルター掃除をオススメしています。
山下さん:こまめというと、どのくらいの頻度でご案内していますか?
山科さん:2週間に1度くらいです。
山下さん:スマイキュアでは、フィルターのお掃除をするときは、フィルターの裏側から水を当ててホコリを落としてから、中性洗剤で洗う方法をオススメしています。表面からやると逆にホコリが取りにくくなってしまうがありますので。
山科さん:なるほど裏からですね。それは今度お客様にご案内してみますね。
対談する山下さん。
——弊社のブログヨクナルでも一度フィルターのお掃除について書いたことがありました。
他に何かありますか?
山科さん:あとは、室外機周辺の環境をキレイにすることですね。
山下さん:室外機も大事ですね。
山科さん:室外機の周りを囲ってしまったり、物をたくさん置いてしまったりしていると、室外機に負荷がかかります。空気の通り道をちゃんと作っておくことが大切です。
山下さん:壁にピタッとくっついてしまっている室外機とか、たまに現場で見かけます。あとは、室外機全体を覆うカバーとか、木の枠とか、植木鉢とか…。
——室外機についても、以前ヨクナルで記事にしたことがありますが、…そんなに隠したい物なんでしょうか…。
山科さん:室外機の周辺は何センチ以上開けて取り付けてくださいという基準があります。先ほども言いましたが、空気の通り道をちゃんと作っておくように、定期的に室外機周りを確認してみてください。
山下さん:あとは、エアコンの「内部クリーン」ですか?
山科さん:ファンを運転してエアコン内部を乾燥させる機能ですので、ぜひ使ってください。
内部クリーンについて資料を見ながら。
——エアコン停止したのに、なんか動いてる!と思って、何度か内部クリーン運転を止めちゃったことがあります(笑)キレイに使うためには、こまめなフィルター掃除と、室外機周りのお手入れ、それと内部クリーン。ですね。ありがとうございます。
あと、これもよく話題になるんですけど、エアコン用のスプレータイプのクリーナーって、エアコンメーカーさん的にはどうですか?
山下さん:風が出てくるファンにスプレーすると、残った薬剤に汚れが付着してしまい、
結果として風の出が悪くなってファンモーターの故障にも繋がることがあるようです。
また、熱交換器の細かい隙間も同じです。残った薬剤にホコリが付いたりカビが発生することもあるので、スマイキュアではオススメしていません。
山科さん:私たちもお掃除スプレーは、オススメはしていません。
エアコン「快適」のための使い方
——最新の機種では加湿機能がついていることを、ご紹介いただきました。
湿度って大事だなと漠然と思っているんですが…。ほとんどの方は最新機種のようにエアコンから加湿ができないと思いますので、加湿器を併用することになると思います。暖房と加湿器の併用ってやはり有効でしょうか。
山科さん:湿度をコントロールすると、同じ温度設定でも、体感温度が変わってきます(湿度が高いと暖かく感じます)。冬の暖房は設定温度18〜22℃、湿度40〜50%が良いとされていますので、乾燥する冬に、お部屋の湿度を上げるのは有効ですね。
——お肌にも良さそうです。ちなみに冷房の時はどのくらいがいいんでしたか?
山科さん:冷房時は設定温度25〜28℃、湿度50〜60%程度ですね。
——ありがとうございます。
最新の加湿器も見せていただきました。
ライブウェル株式会社のコールセンターにぜひ1台…。
エアコン「節電」のための使い方
——最近のエアコンはだいぶ省エネ性能が上がったので、付けっ放しの方がお得だよ!みたいな話を耳にしますが、実際のところどうなんでしょうか?
山科さん:それについて、弊社で検証したことがあるんですよ。
山下さん:あ、そうなんですか?結果はどうだったんですか?
山科さん:日中の30分以内の外出なら付けっ放しの方が電気代がかからないという結果になりました。
山下さん:じゃぁ「ちょっとコンビニ」のときは、付けっ放しでいいんですね。
山科さん:エアコンの使用条件によっても違ってきますが、そういう検証結果が出ています。詳しくは、WEBサイトに動画も上がっていますのでご覧になってください。
——続きは、WEBで↓ということで。参考にさせていただきます。
みんなが気になる、エアコンの節電について聞きました。
山科さん:エアコンは、電源を入れたときと、設定温度まで下げたり上げたりするときに多く電気を使います。冬は夏よりも外気温と設定温度との差が大きいので、どうしてもエアコンの負荷がかかります。
みなさんの環境に合わせて、ぜひ参考にしてみてください。
山下さん:エアコンを綺麗にしておくことも、負荷を軽減することにつながりますね。
小さくならないエアコンの話
——他に、なにかエアコン秘話みたいなものってありますか?
山科さん:秘話ですか…。
——すみません、雑な質問で…。
山科さん:秘話ではないかもしれないですが、お客様から「エアコンのサイズは小さくならないの?」と聞かれることがあります。
山下さん:家電はだいたい小さく軽くなってきていますもんね。
山科さん:内部の熱交換器の大きさがエアコンの省エネ性能に影響してくるので、サイズは大きくなりますし、お客様に快適にご使用いただくためフィルターお掃除機能などの付加機能もプラスされるので、小さくなっていかないですね。
エアコンの性能と、熱交換器の大きさの関係。
山下さん:今後お掃除機能付きではない、普通のエアコンて無くなってしまいますか?
山科さん:お掃除機能付きのラインアップが増えているのは確かですが、お客様のニーズもありますので、完全に無くなる事はないと思います。
——なるほどですね。エアコン分解洗浄の場合、お掃除機能付きエアコンは、通常エアコン(お掃除機能がついていないエアコン)よりも高めにサービス料金を設定している場合がほとんどです。
山下さん:そうですね。
お客様から「なぜ通常エアコンと同じ金額で掃除ができないのか」とお問い合わせいただくことがあるんです。
お掃除ロボットなど、通常エアコンと比べて付属しているものがあり構造が複雑だったりするので、外したり、養生の手間がかかります。その分ご負担いただいていることをご説明しています。
——日々のメンテナンスの部分でユーザーさんの便利を追求していくと、お掃除機能付きがスタンダードになっていくんでしょうね。
フーハ東京では、様々なイベントも開催!
——先日、「大人のエアコン分解」に参加させてもらいました。(フーハ東京では、実際のお掃除機能付きエアコンを分解してみるという講座を2日間10月に開催されていました。もともと夏休みの子供向けのワークショップだったものの大人版で、多くの方が参加されていました)
こちらでは定期的にイベントをやってらっしゃいますよね?
山科さん:はい。実は私が企画などを担当してます。
施設の目的が、お客様とメーカーをつなぐ場所ということで、当初よりもだいぶ一般のお客様が「製品を見に行ってみよう」という目的でご来館いただくことが定着している印象です。さらにダイキンを知っていただく、好きになっていただく、ファンになっていただけるように考えています。
あとは学生さんや企業の方などにお越しいただき、空調に関して講習をしたりもしています。
毎月いろいろなイベントをやっていますので、ホームページやSNSでチェックしていただければと思います。
——Twitterはフォローしてますので、またいろいろチェックして寄らせていただきます。
今日はお忙しい中ご対応いただき本当にありがとうございました。
山下さん:ありがとうございました!楽しかったです。
山科さん:ぜひまたご来館ください。
取材のご対応ありがとうございました。
最新エアコンは、ユーザーにとって便利・快適な機能がたくさんありました。
これからもヨクナルでは、エアコンの最新技術をフォローしていきたいと思います。
取材にご協力いただきました関係者の皆様、お忙しい中でのご対応本当にありがとうございました!
ダイキンソリューションプラザ フーハ東京
開館時間10:00~18:00(入館は17:30まで)
休館日毎週水曜日(年末年始 夏季休業)/NSビル休館日:2月第4日曜日・8月第1日曜日
入館料無料
住所〒163-0801 東京都新宿区西新宿2-4-1 新宿NSビル1F
ホームページフーハ東京